Course Objectives

2024年は2年ぶりに CCT Surgical が開催されます。

恒例のライブ手術とビデオライブのテーマは「大動脈弓部置換」と「弁輪拡大を伴う大動脈弁置換術」を選びました。手術手技の教育を基本的目的とする心臓血管外科ライブ手術ガイドライン（改訂版）に即して慎重な姿勢で準備を進めます。もちろん参加して頂いた皆様にとって沢山の学びがあるように、会場では充実した白熱の議論をご期待ください。

また、喫緊の臨床課題として「低心機能症例に対峙する」「心房細動症例の脳塞栓予防」にスポットを当てたセッションを準備しました。「低心機能症例に対峙する」では、低心機能症例に対する心臓手術についての最新情報をreviewするとともに、IMPELLA などの補助循環の適切な活用、低心機能症例における胸腔鏡下手術の立ち位置、僧帽弁形成か置換かなどのテーマを掘り下げます。「心房細動症例の脳塞栓予防」では、左心耳切除や左心耳クリップとまだ外科医の理解が浅い経皮的左心耳閉鎖術デバイス WATCHMAN の解説もお願いしています。メイズ手術やウルフ―オオツカ法も含め、心房細動患者の脳塞栓予防について総合的に学びましょう。

そして、若手の皆様、ハーモニックスカルペルが無くなって困ってませんか？ハーモニックロス時代の内胸動脈採取について勉強するセッションを企画しました。明日から役立つスキルアップ講座として若手の皆さんは必聴です。

CCT 伝統の異色ランチョンセミナーでは世界を股にかける第一線のビジネスパーソンから世界の病院経営そして未来の病院の姿についてお話頂きます。

是非、秋の神戸に足をお運び頂き、コンベンショナルな大規模学術集会とは少し毛色の違う CCT Surgical と仲間との交流をお楽しみください。

CCT2024 Surgical Representative Course Director
岡本 一真（近畿大学医学部）