去る9月23日、ライブ手術カンファレンス CCT Surgical の中で、豊橋ハートセンターから中継された解離性胸腹部大動脈瘤に対して行なわれた手術で、手術中に重篤な合併症が発症し、術後2日目に患者様がお亡くなりになる事例が生じましたことは9月末にご報告いたしたとおりです。
その症例については、CCT Surgical としましては、日本心臓血管外科学会の調査委員会にて調査をしていただくべく希望をしておりましたが、当該施設が申請を取り下げられ、日本心臓血管外科学会との契約が成立せず、日本心臓血管外科学会での調査が困難な状況になりました。
CCT Surgical としましては、この症例の死亡原因は、大動脈遮断部からの逆行性解離という起こり得る合併症であると考えており、またご遺族の方にも十分ご理解いただいている状況ではありますが、やはり、患者様の死亡という重大な結果に至った経緯について検証する必要があると考えております。つきましては早急に、CCT Surgical の内部調査として、CCT Surgical 代表4人と、数名の外部の方に参加していただき、事実関係を調査し、ある一定の見解を出したいと考えております。
平成18年12月10日
CCT Surgical Course Organizing Committee
大川育秀(豊橋ハートセンター)
米田正始(京都大学)
南淵明宏(大和成和病院)
夜久 均(京都府立医科大学)
第1報(2006/9/27)へ
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