2年ぶりの CCT Surgical を新たなメンバーで開催することになりました。学会とは違い実戦的なディスカッションを自由に行うことを目的に2001年に始まった CCT Surgical は、ライブ手術を含めた手術映像の供覧をプログラムの中心におき、紆余曲折はありましたが、我が国における OPCAB の普及など一定の役割を果たして来ました。
今回新しいメンバーが中心となり、さらに魅力あふれるプログラムになるよう鋭意準備中です。ライブ手術には最近急速に普及してきた小開胸 MICS に焦点をあて、名古屋第一赤十字病院の伊藤敏明先生に完全内視鏡下 MICS-MVP を、心臓病センター榊原病院の都津川敏範先生に直視下 MICS-AVR を中継していただき、適応から技術的なピットフォールまで細かいディスカッションをしたいと考えています
また、TAVI や TEVAR の現状と課題、それらの治療に不可欠なハイブリッド手術室の工夫など、これから血管内治療を始められる先生に興味深いプログラムも用意しております。
インターナショナルセッションとしては、アジア諸国で活躍している心臓外科医をお呼びし、意見交換する予定です。アジアから何か発信できるきっかけになればと期待しております。若手向けには、臨床留学などの情報交換とともに、内胸動脈採取手技などの基本手技を早く正確に施行するためのコツをエキスパートから伝授してもらいます。今回 JAYCS にも参加して頂き、若手心臓外科医にとっても有意義な会になるようにしたいと思っています。参加費も見直し、研修医にも参加しやすい設定にしました。ポスターセッションも用意しております。多くの先生に気軽に参加して頂き、活発な会になることを期待しています。